バッグのガラスコーティング完全ガイド|効果・費用・デメリットまで徹底解説
大切なバッグを長く美しく使いたい。そんな願いを叶える方法として注目を集めているのが「ガラスコーティング」です。本記事では、バッグのガラスコーティングについて、メリットからデメリット、施工方法、費用まで詳しく解説します。
目次
バッグのガラスコーティングとは
ガラスコーティングとは、バッグの表面に特殊なガラス被膜を形成し、傷や汚れから保護する技術です。液体状のガラスコーティング剤をバッグに塗布し、硬化させることで、ナノレベルの薄い保護膜が素材の繊維に浸透し、強固なバリアを作り出します。
この技術は元々スマートフォンや自動車に使われていましたが、近年では革製品やナイロン製品など、さまざまな素材のバッグに応用されるようになりました。
バッグをガラスコーティングする7つのメリット
1. 傷から表面を保護
日常使いで避けられない擦り傷や、バッグの出し入れ時に付く微細な傷から表面を強力に保護します。ガラスコーティングの硬度は9Hレベルで、カッターナイフで切り付けても傷つきにくい硬さを実現します。
2. 高い撥水・防汚効果
雨や飲み物などの水濡れを弾き、シミになるのを防ぎます。また、汚れが付きにくくなり、付着した場合も簡単に拭き取れるようになります。バッグの角のスレや汚れの付着を大幅に軽減できます。
3. 色褪せ・変色の防止
紫外線や摩擦による色褪せを防ぎ、素材本来の美しい色を長期間維持します。革製品の場合は、油分や水分の浸透を防ぎ、ひび割れやシミの発生リスクも低減します。
4. 金属パーツの錆び・変色防止
バッグのボタンや金属ラベルは汗や結露、雨水で黒ずみや錆が発生しやすいですが、ガラスコーティングが金属表面に膜を作り、酸素や水分から守ります。
5. 抗菌・防臭効果
二酸化チタンを含むコーティング剤の場合、光触媒作用により抗菌・防臭効果が得られます。臭いの元となる有機化合物を水と二酸化炭素に分解し、バッグを清潔に保ちます。
6. お手入れが簡単に
コーティング被膜により汚れが素材の奥まで浸透しないため、日々のメンテナンスが格段に楽になります。サッと拭くだけで汚れが落ちるようになります。
7. リセール価値の維持
色落ちやキズが少ないバッグは中古で売りに出すときに高値がつきやすくなります。特に高級ブランドバッグの場合、資産価値を維持する効果が期待できます。
ガラスコーティングのデメリットと注意点
メリットが多い一方で、以下のようなデメリットや注意点も理解しておく必要があります。
1. 施工費用がかかる
専門店での施工費用は一般的に1万円〜3万円程度かかります。バッグのサイズや素材によって料金は異なりますが、先行投資として捉える必要があります。
2. 革の質感が変わる可能性
特に柔らかいレザーの場合、ガラス被膜が固まることで質感が変わったり、革特有の自然な風合いが損なわれたりする可能性があります。革本来の経年変化を楽しみたい方には向いていません。
3. 効果の持続期間は限定的
ガラスコーティングの効果は一般的に1〜3年程度です。使用頻度や保管状況によって持続期間は異なりますが、長期間にわたる保護を望む場合は定期的な再施工が必要です。
4. ハイブランドの正規メンテナンスが受けられない場合がある
エルメスやシャネル、ルイ・ヴィトンなどのハイブランドバッグの場合、コーティング施工後は正規店での修理やお直しが受けられなくなる可能性があります。購入店に事前確認することをおすすめします。
5. 剥がれやムラのリスク
施工が不適切な場合、剥がれやムラが生じる可能性があります。再施工が難しいため、専門業者に依頼することが重要です。
6. すべての素材に施工できるわけではない
特殊な染色や素材のバッグには施工できない場合があります。施工前には必ずパッチテストを行う必要があります。
7. 完璧な保護ではない
コーティングを施しても、絶対に傷や汚れが付かないというわけではありません。過度な衝撃や摩擦、特殊な薬品などには注意が必要です。
バッグのガラスコーティング施工方法
専門店での施工の流れ
- バッグの状態確認:傷、汚れ、シミなどの有無を確認し、最適な施工方法を判断
- クリーニング:付着している汚れを専門のクリーニングで落とし、コーティングの定着を良くする
- マスキング:コーティングしない箇所(金具など)を丁寧に保護
- ガラスコーティング塗布:バッグの素材に合わせて、均一かつ丁寧に塗布
- 乾燥・硬化:コーティング剤をしっかりと乾燥・硬化させる(約7日間)
- 最終チェック:ムラなくコーティングされているか全体を確認
- お引き渡し:アフターケアの説明とともにバッグをお返し
DIYでの施工も可能
市販のガラスコーティング剤を使えば、自分で施工することも可能です。費用を抑えたい場合におすすめですが、以下の点に注意が必要です。
- 必ずパッチテストを行うこと
- コーティング剤の塗布量や乾燥時間を守ること
- ムラにならないよう丁寧に塗布すること
- 高価なバッグは専門店への依頼を推奨
ガラスコーティングの費用相場
バッグのガラスコーティング費用は、サイズや素材、店舗によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
- 小型バッグ・ミニバッグ:8,000円〜15,000円
- 中型バッグ・トートバッグ:10,000円〜20,000円
- 大型バッグ・スーツケース:15,000円〜30,000円以上
オプションとして超撥水コーティングやチタンコーティングを追加する場合は、さらに費用がかかります。
ガラスコーティングに向いているバッグ
以下のようなバッグには特にガラスコーティングが効果的です。
- 日常的に使用する頻度の高いバッグ
- 淡色や白色など汚れが目立ちやすいバッグ
- ナイロンやキャンバス地のカジュアルバッグ
- 金属パーツが多いバッグ
- 高価で資産価値を維持したいバッグ
- 雨の日によく使うバッグ
ガラスコーティングが向いていないバッグ
一方、以下のようなバッグにはガラスコーティングがおすすめできません。
- 革の経年変化を楽しみたい本革バッグ
- ハイブランドで正規メンテナンスを受けたいバッグ
- すでに特殊な加工が施されているバッグ
- スエードやヌバックなど起毛素材のバッグ
これらのバッグには、専用のレザーケアクリームやオイルでのメンテナンスがより適しています。
ガラスコーティング後のメンテナンス方法
コーティング効果を長持ちさせるために、以下の点に注意しましょう。
- 優しく汚れを拭き取る:硬いブラシや粗い布は避け、柔らかい布で優しく拭く
- 強い溶剤を使わない:アルコールを含むクリーナーは避ける
- 適切に保管する:直射日光や高温の場所は避け、風通しの良い場所で保管
- 定期的なチェック:コーティングの劣化をチェックし、必要に応じて再施工
まとめ:バッグのガラスコーティングを検討する際のポイント
バッグのガラスコーティングは、傷や汚れから保護し、美しさを長期間維持するための有効な方法です。特に日常使いのバッグや、高価で大切にしたいバッグには効果的です。
ただし、革の風合いを楽しみたい場合やハイブランドの正規メンテナンスを希望する場合には向いていません。メリットとデメリットをよく理解した上で、自分のバッグに最適な保護方法を選択しましょう。
施工を検討する際は、信頼できる専門店に相談し、パッチテストを必ず実施してもらうことをおすすめします。大切なバッグを長く美しく使うために、適切なケア方法を選んでください。
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