Dior Toujours バーティカル トートバッグにガラスコーティングは必要?メリット・デメリット・料金を徹底解説
Dior Toujours(ディオール トゥジュール)バーティカル トートバッグは、マクロカナージュステッチ入りカーフスキンを使用したモダンで実用的なデザインが特徴の高級バッグです。価格は45万円から59万円以上と高額なため、長く美しく使い続けたいと考える方が多いでしょう。
そこで注目されているのが「ガラスコーティング」というメンテナンス方法です。本記事では、Dior Toujours バーティカル トートバッグにガラスコーティングを施すべきか、そのメリットとデメリット、料金相場まで詳しく解説します。
目次
Dior Toujours バーティカル トートバッグとは
製品の特徴
Dior Toujours バーティカル トートバッグは、特徴的なCD Lockクラスプを使ってサイドを調節でき、バッグのシルエットをアレンジできる機能的なデザインが魅力です。
主な特徴:
- 素材:カーフスキン(マクロカナージュステッチ)
- サイズ展開:Nano、スモール、ミディアムの3サイズ
- 機能:ハンドバッグ、ショルダーバッグ、クロスボディバッグとして3WAY使用可能
- 価格帯:45万円〜59万円以上
なぜ保護が必要なのか
高級カーフスキンは美しい反面、以下のような劣化リスクがあります。
- 角スレや傷
- 水濡れによるシミ
- 経年劣化による変色
- 金属パーツのサビや変色
- 日常的な汚れの付着
これらから大切なバッグを守るために、ガラスコーティングが選ばれています。
ガラスコーティングとは
基本的な仕組み
ガラスコーティングは特殊な液体ガラスをバッグに施し、硬化させることで素材の組織をガラス化する処理です。施工から約7日ほどで硬化し、コーティングで守られた状態になるため、バッグを様々なダメージから保護できます。
ナノガラス技術
ガラスコーティングは特殊なポリマー化合物からなる透明で薄い保護膜を形成する技術で、肉眼では見えないナノレベルのガラスを使用します。この微細なガラス粒子が素材の繊維に浸透し、表面を保護する仕組みです。
Dior Toujours バーティカル トートバッグにガラスコーティングを施すメリット
1. 傷や擦れの防止
ガラスコーティングは硬度9Hという非常に高い硬度を持ち、カッターナイフで切り付けても傷つかないレベルの硬さを実現します。特に以下の部分を保護できます。
- バッグの角部分の擦れ
- 持ち手の摩擦による劣化
- 底面の擦り傷
- 不意のひっかき傷
2. 撥水・防汚効果
施工部分はコーティングで守られた状態になり、バッグが濡れにくくなったり、傷が付きにくくなる効果を発揮します。
具体的な効果:
- 雨や水滴を弾く高い撥水性
- 食べ物や飲み物のシミ防止
- 汚れが付着しにくい
- 付着した汚れも簡単に拭き取れる
3. 金属パーツの保護
金属面の目に見えない凹凸部分にナノガラスを塗布することで表面をガラス化し、サビや変色を防ぐ効果があります。
Dior Toujours バーティカル トートバッグの特徴的なCD Lockクラスプやファスナー、金属製DIORチャームなどの美しさを長期間維持できます。
4. 経年劣化の抑制
ガラスコーティングによって素材の耐久性が向上し、アイテムの劣化や変色を防ぐことができるため、購入時の美しさを長期間保つことが可能です。
5. 抗菌・防臭効果
二酸化チタンは光触媒で酸化することができ、蛍光灯や太陽光にあてるだけで表面が酸化しウイルスや菌の元である有機物を二酸化炭素と水に分解します。
毎日使うバッグを清潔に保ち、臭いの発生も抑制できます。
6. 光沢感の向上
ガラスコーティングに使われるナノガラスが生地の繊維に液体状に入り込んでガラス化することで、表面にガラス繊維の被膜ができ光沢感がアップします。まるで新品のような輝きを取り戻すことができます。
7. お手入れの簡便化
コーティング後は汚れが付きにくく、付着した汚れも簡単に拭き取れるため、日々のメンテナンスが格段に楽になります。
ガラスコーティングのデメリット・注意点
一方で、ガラスコーティングにはいくつかのデメリットや注意すべき点もあります。
1. 正規メンテナンスを受けられなくなる可能性
ブランド純正のメンテナンスで後加工と見なされ、サービス対象外になる場合があります。Diorの正規店での修理やクリーニングを希望する場合、コーティングを施していると断られる可能性があることを理解しておく必要があります。
2. リセールバリューへの影響
コーティング加工済みと評価され、リセール時の査定額が低くなることがあるため、将来的に売却を考えている場合は慎重に判断すべきです。
3. 革の風合いの変化
表面に硬い膜ができるため、革本来の柔らかさや手触りが損なわれることがある点に注意が必要です。特にカーフスキンのしっとりとした質感を楽しみたい方には向かない可能性があります。
4. 経年変化(エイジング)が楽しめない
ガラスコーティングを施すことで革特有の色や艶の変化が抑えられてしまうため、経年劣化の楽しみが半減します。革製品の経年変化を楽しみたい方には不向きです。
5. 施工の品質によるムラや剥がれ
ガラスコーティングが完璧に密着しない場合、剥がれやムラが発生しやすくなるため、信頼できる専門店での施工が重要です。
6. 一度施工すると元に戻せない
ガラスコーティングは一度施工すると完全に除去することは困難です。慎重に判断する必要があります。
施工の流れと料金相場
施工の流れ
- カウンセリング:バッグの状態確認とパッチテスト
- クリーニング:コーティング前の汚れ除去
- コーティング施工:専用の溶剤を均一に塗布
- 乾燥・硬化:約7日間で完全硬化
- 仕上げ確認:施工状態のチェックと引き渡し
料金相場
3辺合計サイズと外側または外側プラス内側の違いで料金が変動します。
Dior Toujours バーティカル トートバッグの場合(目安):
- スモールサイズ(外側のみ):8,000円〜12,000円
- スモールサイズ(外側+内側):12,000円〜18,000円
- ミディアムサイズ(外側のみ):10,000円〜15,000円
- ミディアムサイズ(外側+内側):15,000円〜22,500円
※店舗や施工内容により異なります
効果の持続期間
一度施工をしてしまうと1年以上もちますので、長くご利用頂く事も可能です。多くの専門店では1年間の保証期間を設けています。
ガラスコーティングを施すべきか?判断基準
施工をおすすめする方
- 毎日使用する方:日常的に使うため保護が必要
- 雨天時も使いたい方:撥水効果で安心して使える
- 長期使用を前提としている方:売却予定がなく、自分で長く使いたい
- お手入れを簡単にしたい方:メンテナンスの手間を減らしたい
- 新品の状態を保ちたい方:購入時の美しさを維持したい
施工を避けた方が良い方
- 革のエイジングを楽しみたい方:経年変化を味わいたい
- 正規メンテナンスを利用したい方:Diorの純正サービスを受けたい
- 将来的に売却予定がある方:リセールバリューを重視
- 革本来の質感を重視する方:しっとりとした手触りを保ちたい
- コレクションとして保管する方:使用頻度が低い
代替案:ガラスコーティング以外の保護方法
ガラスコーティングに抵抗がある場合、以下の方法も検討できます。
1. 防水スプレー
定期的な使用が必要だが、革の風合いを保ちやすい
2. レザークリーム・オイル
革に栄養を与えながら保護する伝統的な方法
3. 使用後の保管方法の工夫
- 防塵袋に入れて保管
- 直射日光を避ける
- 湿気の少ない場所で保管
- 型崩れ防止のため詰め物をする
4. 定期的な専門店でのメンテナンス
Dior正規店や信頼できるレザーケア専門店での定期クリーニング
よくある質問(FAQ)
Q1. ガラスコーティング後も通常のお手入れは必要ですか?
A. 基本的なお手入れは必要ですが、コーティングにより汚れが付きにくく、拭き取りやすくなるため手間は大幅に軽減されます。柔らかい布での乾拭きが推奨されます。
Q2. ツイードやラフィア素材のDior Toujoursにも施工できますか?
A. 基本的にはカーフスキン素材に適しています。ツイードやラフィアなどの特殊素材については、専門店でのパッチテストと相談が必須です。
Q3. コーティングの塗り直しは可能ですか?
A. 可能です。繰り返し重ねて施工することでより高い効果が得られるとされています。通常、1年ごとのメンテナンスが推奨されます。
Q4. 内側もコーティングすべきですか?
A. 内側は外側ほど汚れや傷のリスクが低いため、予算に応じて判断してください。ただし、内側もコーティングすることでより完璧な保護が可能です。
Q5. どの専門店を選べばいいですか?
A. 以下のポイントで選びましょう。
- ハイブランドバッグの施工実績が豊富
- 施工前のパッチテストを実施
- 明確な料金体系と保証期間
- 施工後のアフターフォロー体制
施工後の写真

まとめ
Dior Toujours バーティカル トートバッグへのガラスコーティングは、傷や汚れから保護し、美しい状態を長期間維持できる有効な方法です。
メリット:
- 傷・汚れ・水濡れからの強力な保護
- 金属パーツの変色防止
- お手入れの簡便化
- 抗菌・防臭効果
デメリット:
- 正規メンテナンスが受けられなくなる可能性
- リセールバリューへの影響
- 革の風合いや経年変化が失われる
判断のポイント: 自分でずっと使い続ける予定で、実用性を重視するならコーティングは有効な選択肢です。一方、革のエイジングを楽しみたい、将来売却する可能性がある、正規メンテナンスを利用したい場合は、従来のレザーケアを選ぶべきでしょう。
45万円以上する大切なバッグだからこそ、メリット・デメリットを十分に理解した上で、自分の使用スタイルに合った保護方法を選択することが重要です。
施工を検討する際は、必ず信頼できる専門店でカウンセリングとパッチテストを受け、納得した上で決断することをおすすめします。
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