【素材別】財布の手入れ方法完全ガイド|長持ちさせる秘訣とNG行為を徹底解説
目次
財布の手入れが重要な理由
財布は毎日使うアイテムだからこそ、適切な手入れをすることで寿命を大きく延ばすことができます。革製の財布なら10年以上使えることも珍しくありません。本記事では、素材別の正しい手入れ方法から、やってはいけないNG行為まで、財布を長持ちさせるためのすべての知識をお届けします。
財布の主な素材と特徴
本革(天然革)
- 特徴: 使うほどに味わいが増す経年変化(エイジング)が魅力
- 耐久性: 適切な手入れで10年以上使用可能
- 主な種類: 牛革、馬革(コードバン)、羊革、山羊革など
合成皮革(合皮・フェイクレザー)
- 特徴: 本革より安価で手入れが簡単
- 耐久性: 2〜5年程度(素材の劣化は避けられない)
- メリット: 水に強く、色や質感のバリエーションが豊富
ナイロン・布製
- 特徴: 軽量で耐久性に優れる
- 耐久性: 5〜10年程度
- メリット: 洗濯可能なものもあり、カジュアルな雰囲気
【素材別】財布の手入れ方法
本革財布の手入れ方法
日常のお手入れ(週1回程度)
必要なもの
- 柔らかい布(マイクロファイバークロスなど)
- 馬毛ブラシ(あれば)
手順
- 財布の中身をすべて取り出す
- 馬毛ブラシで縫い目やシワの間のホコリを払う
- 柔らかい布で全体を優しく乾拭きする
- 財布の中も同様に拭く
本格的なお手入れ(月1回〜3ヶ月に1回)
必要なもの
- 革用クリーナー
- 革用クリーム(または保革オイル)
- 柔らかい布2枚(クリーナー用、クリーム用)
- 馬毛ブラシ
手順
- ブラシでホコリを落とす
- クリーナーを布に少量取り、全体を優しく拭く
- クリーナーが乾くまで5〜10分待つ
- クリームを別の布に少量取り、薄く均一に塗り込む
- 15〜30分乾かす
- 乾いた布で余分なクリームを拭き取り、磨く
ポイント
- クリームの塗りすぎは革を傷めるので注意
- 色落ちする可能性があるため、目立たない部分で試してから全体に塗る
- 直射日光を避けて陰干しする
コードバン(馬革)の特別なケア
コードバンは特にデリケートな素材です。
- 専用のクリームを使用する
- 水シミができやすいため、水濡れに特に注意
- 強くこすらず、優しく拭く
- オイルの使いすぎは厳禁(光沢が失われる)
合成皮革財布の手入れ方法
日常のお手入れ
- 柔らかい布で乾拭きする
- 汚れがある場合は、水で濡らし固く絞った布で拭く
- 完全に乾かす
注意点
- 革用クリームやオイルは使用しない(素材が傷む)
- アルコールや溶剤は変色・劣化の原因になるため避ける
- 経年劣化は避けられないため、ひび割れたら買い替え時
ナイロン・布製財布の手入れ方法
日常のお手入れ
- ブラシで汚れやホコリを払う
- 水で濡らし固く絞った布で拭く
しっかり洗う場合
- 中性洗剤を薄めた水を用意
- 柔らかいブラシや布で優しく洗う
- 十分にすすぐ
- タオルで水気を取る
- 陰干しで完全に乾かす
注意点
- 洗濯機の使用は型崩れの原因になるため避ける
- 色落ちする可能性があるため、濃い色の財布は注意
- 金属部分が錆びないよう、しっかり乾かす
トラブル別対処法
水濡れしてしまった場合
本革の場合
- すぐに乾いた布で水分を拭き取る(こすらず押さえるように)
- 新聞紙やキッチンペーパーを詰めて形を整える
- 風通しの良い日陰で自然乾燥させる
- 完全に乾いたら革用クリームでケアする
絶対にやってはいけないこと
- ドライヤーで乾かす
- 直射日光に当てる
- ストーブやヒーターの近くに置く
カビが生えてしまった場合
- 屋外で乾いた布でカビを拭き取る
- 消毒用エタノールを布に含ませ、軽く拭く
- 完全に乾かす
- 革用クリームでケアする
- 風通しの良い場所で保管する
予防策
- 湿気の多い場所に保管しない
- 定期的に風を通す
- 乾燥剤を一緒に保管する
色落ちしてしまった場合
軽度の場合
- 革用クリームで栄養を与える
- 同色の革用クリームで補色する
重度の場合
- 専門店に補色・染め直しを依頼する
- 自分で染色スプレーを使う(事前テスト必須)
傷がついてしまった場合
浅い傷
- 革用クリームを塗り込むことで目立たなくなることがある
- 指で優しくこすると革の油分で傷が目立たなくなることも
深い傷
- 完全には消せないため、革の味として楽しむ
- どうしても気になる場合は専門店に相談
臭いが気になる場合
- 財布の中身を全て出す
- 中に重曹や消臭剤を入れた袋を一晩入れる
- 風通しの良い場所で陰干しする
- コーヒーかすや炭を入れた袋も効果的
やってはいけないNG行為
すべての財布に共通するNG行為
- 直射日光に当てる → 色あせ、変色、劣化の原因
- 高温多湿な場所に保管 → カビ、変形、臭いの原因
- パンパンに詰め込む → 型崩れ、縫い目のほつれ
- 濡れたまま放置 → シミ、カビ、変形の原因
- ジーンズの後ろポケットに入れたまま座る → 変形、色移りの原因
本革財布のNG行為
- クリームやオイルの塗りすぎ → ベタつき、シミの原因
- ベンジンやシンナーの使用 → 革の劣化
- 水洗い → 硬化、ひび割れの原因
- ドライヤーでの乾燥 → 急激な乾燥で革が硬くなる
合成皮革財布のNG行為
- 革用クリームの使用 → 素材が傷む
- 高温の場所に置く → 溶ける、変形する可能性
- アルコール系の洗剤 → 変色、劣化の原因
財布を長持ちさせるコツ
使い方の工夫
- 複数の財布をローテーション → 一つの財布への負担を軽減
- 適度な量の収納 → パンパンに詰めすぎない
- 定期的に中身を整理 → レシートやポイントカードの整理
- 前ポケットに入れる → 座った時の圧力を避ける
保管方法
- 風通しの良い場所 → 湿気を避ける
- 直射日光を避ける → 色あせ防止
- 不織布の袋に入れる → ホコリや傷から守る
- 形を整えて保管 → 型崩れ防止
定期メンテナンスのスケジュール
| 頻度 | メンテナンス内容 |
|---|---|
| 毎日 | 財布を取り出して休ませる |
| 週1回 | 乾拭き、ホコリ取り |
| 月1回 | 本格的なクリーニング(本革) |
| 3ヶ月に1回 | 保革クリームで栄養補給 |
| 半年に1回 | 内部の徹底的な掃除 |
おすすめの財布ケア用品
本革財布用
- 馬毛ブラシ → ホコリ取りに最適、革を傷めない
- 革用クリーナー → ステインリムーバー、サドルソープなど
- 革用クリーム → デリケートクリーム、乳化性クリーム
- 保革オイル → ミンクオイル、ニートフットオイル(使いすぎ注意)
- 防水スプレー → 革用の防水スプレー(事前テスト必須)
すべての素材に使える
- マイクロファイバークロス → 傷つけずに拭ける
- 除菌シート → 財布の内側の清潔を保つ
- 乾燥剤 → 保管時の湿気対策
- 不織布の保管袋 → 通気性があり、ホコリから守る
財布の寿命と買い替え時
本革財布
寿命: 適切な手入れで10〜20年以上 買い替えサイン
- 革が硬化してひび割れが目立つ
- 縫い目がほつれて修理できない
- ファスナーやボタンが壊れて使えない
合成皮革財布
寿命: 2〜5年程度 買い替えサイン
- 表面がボロボロと剥がれてくる
- ひび割れが目立つ
- ベタつきが出てくる(加水分解)
ナイロン・布製財布
寿命: 5〜10年程度 買い替えサイン
- 生地が破れる
- 色あせが激しい
- 汚れが落ちなくなる
よくある質問(Q&A)
Q1: 新品の革財布は手入れが必要ですか? A: はい、使い始める前に防水スプレーをかけ、保革クリームを塗っておくと汚れや水シミの防止になります。
Q2: 革財布が雨に濡れてシミになりました。どうすればいいですか? A: 全体を均一に濡らして陰干しし、完全に乾いたらクリームでケアします。部分的に濡らすとシミが残りやすいため、全体を湿らせるのがポイントです。
Q3: 財布にカード跡がついてしまいました。 A: 革用クリームを塗り込み、指で優しくマッサージすると目立たなくなることがあります。完全には消えませんが、使っているうちに馴染んでいきます。
Q4: 100円ショップのケア用品でも大丈夫? A: 基本的には使えますが、高級な革財布の場合は専用品の使用を推奨します。安価な製品は成分が強すぎたり、不純物が多い場合があります。
Q5: クリームとオイルの違いは? A: クリームは保湿と保護、オイルは栄養補給が主な目的です。オイルは浸透力が強いため、使いすぎるとベタつきや色の変化を招きます。初心者はクリームから始めることをおすすめします。
Q6: 財布の色が服に移ることがありますか? A: 新品の濃い色の革財布や、クリームを塗りすぎた場合は色移りすることがあります。白い服のポケットに入れる場合は注意が必要です。
Q7: 革財布をエイジングさせるコツは? A: 適度に使い、定期的に手入れをすることが一番です。過度にオイルを塗ったり、日光に当てたりするのは逆効果です。
まとめ: 財布の手入れで大切なこと
財布を長持ちさせるために最も重要なのは、日常的な簡単なケアと素材に合った手入れ方法です。
基本の3原則
- 定期的な乾拭き → ホコリや汚れの蓄積を防ぐ
- 適切な保管 → 直射日光と高温多湿を避ける
- 詰め込みすぎない → 型崩れを防ぎ、長く使える
本革財布は手入れに手間がかかりますが、その分長く使え、経年変化を楽しめます。合成皮革やナイロン製は手入れが簡単ですが、寿命は短めです。自分のライフスタイルに合った財布を選び、適切な手入れをすることで、お気に入りの財布を長く愛用できます。
大切な財布を丁寧に扱い、定期的にケアすることで、10年後、20年後も一緒にいられるパートナーとして育てていきましょう。
ミロワールコート六本木店について

大切なお品物のご相談は、なんでもお任せください!
当店は、六本木ヒルズの16階にございます。
☑︎ハイブランド専門のガラスコーティング
☑︎バッグ以外のアイテムも対応可能
☑︎すり替え防止タグによる万全の預かり体制
☑︎老舗修理店・HERMÈS修理専門業者との提携
☑︎出張訪問
店舗スタッフが丁寧に対応いたします。
ハイブランドバッグ・財布・革小物・靴に関するお困りごとを全て解決できる環境を整えております。
ガラスコーティングのご相談はもちろん、 HERMÈS修理専門店や老舗リペア工房との提携により、色補正・角スレ補修・クリーニング・金具交換などの修理にも対応可能。
「これは直せる?」「預けるのが不安…」そんなちょっとしたご相談でも大歓迎です。
六本木ヒルズで、お客様の大切なお品物を“安心・安全”にお預かりいたします。
どうぞお気軽にご相談ください。
