スニーカーのガラスコーティングは後悔する?知っておくべき7つのデメリットと注意点
スニーカーを汚れや水から守るガラスコーティング。SNSや店頭で目にする機会も増え、「大切なスニーカーを長持ちさせたい」と検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、メリットばかりが強調される一方で、実際に施工して後悔したという声も少なくありません。高額な費用をかけて施工したのに、思っていたのと違った…そんな失敗を避けるために、この記事ではガラスコーティングのデメリットを徹底解説します。
目次
ガラスコーティングとは?
ガラスコーティングは、スニーカーの表面にガラス質の被膜を形成する加工技術です。ナノレベルの微細なガラス粒子が素材に浸透・結合することで、撥水性や防汚性を向上させます。
自動車のボディコーティングで使われる技術をスニーカーに応用したもので、一般的な防水スプレーよりも耐久性が高いとされています。
スニーカーガラスコーティングの7つのデメリット
1. 費用が高額
最大のデメリットは施工費用の高さです。
- 専門店での施工:1足あたり3,000円〜8,000円程度
- ハイブランドや特殊素材:10,000円以上かかることも
防水スプレーなら1本1,000円〜2,000円で複数回使用できることを考えると、コストパフォーマンスの面で疑問が残ります。特に頻繁に買い替えるスニーカーや、デイリーユースのものに高額な施工をするのは現実的ではないでしょう。
2. 通気性が低下する
ガラス被膜で表面を覆うため、素材本来の通気性が損なわれます。
- 夏場の蒸れが増加
- 足の臭いが強くなる可能性
- 快適性の低下
特にメッシュ素材やニット素材など、通気性を重視して設計されたスニーカーでは、その機能性が大幅に低下してしまいます。
3. 素材の風合いが変わる
コーティング後、素材の質感や見た目が変化することがあります。
- スエードやヌバックの起毛感が失われる
- レザーの自然な艶が不自然になる
- 色味が暗くなる・くすむ
特に天然皮革やスエード素材では、本来の質感を楽しむことができなくなる可能性が高いです。ヴィンテージスニーカーや経年変化を楽しみたい場合は、避けた方が無難でしょう。
4. 完全防水ではない
「ガラスコーティング=完全防水」と誤解している方が多いのですが、実際は撥水加工であり、完全防水ではありません。
- 長時間の雨には耐えられない
- 縫い目やソールの接合部から浸水する
- 深い水たまりには対応できない
過度な期待をして施工すると、「思ったより水が染み込む」とがっかりすることになります。
5. 施工の品質にばらつきがある
ガラスコーティングの効果は、施工者の技術力に大きく左右されます。
- ムラができて見た目が悪くなる
- すぐに剥がれてしまう
- 一部だけコーティングされていない
特に安価な施工サービスや、経験の浅いスタッフによる施工では、期待した効果が得られないケースも。口コミや実績をしっかり確認する必要があります。
6. メンテナンスが必要
「一度施工すれば永久に効果が続く」わけではなく、定期的なメンテナンスが必要です。
- 効果の持続期間:3ヶ月〜1年程度
- 再施工の費用がかかる
- 日常的なケアも必要
使用頻度や環境によっては、数ヶ月で効果が薄れることもあります。長期的に見ると、継続的なコストがかかる点は考慮すべきでしょう。
7. 後から元に戻せない(場合がある)
一度施工したガラスコーティングは、基本的に除去が困難です。
- クリーニングでも完全には落とせない
- 無理に剥がすと素材を傷める
- やり直しができない
「やっぱり元の質感が良かった」と思っても、元に戻すことは難しいのです。特にヴィンテージスニーカーや限定モデルなど、希少価値のあるものには慎重な判断が必要です。
ガラスコーティングのメリットも理解しよう
デメリットばかり紹介しましたが、もちろんメリットもあります。
主なメリット
- 高い撥水効果:水や汚れを弾きやすい
- 長期的な防汚性:防水スプレーより持続力がある
- 手入れが楽:汚れが付きにくく、落としやすい
- 見た目の保護:傷や色褪せを防ぐ
適切な状況で使えば、確かに便利な技術です。
ガラスコーティングが向いている人・向いていない人
向いている人
- 高価なスニーカーを長期保存したい
- 雨の日も外出が多い
- 手入れの手間を減らしたい
- 白スニーカーなど汚れが目立ちやすい色
向いていない人
- 通気性を重視する
- 素材本来の質感を楽しみたい
- 頻繁にスニーカーを買い替える
- コストパフォーマンスを重視する
- スエードやヌバックの風合いを大切にしたい
代替案:防水スプレーという選択肢
ガラスコーティングのデメリットが気になる方には、従来の防水スプレーという選択肢もあります。
防水スプレーのメリット
- 費用が安い(1本1,000円〜2,000円)
- 素材の質感を保ちやすい
- 通気性への影響が少ない
- 自分で手軽に施工できる
- 失敗しても再施工が容易
こまめにスプレーする手間はかかりますが、柔軟性と経済性を考えると、多くの人にとっては防水スプレーの方が適している可能性があります。
まとめ:後悔しないために慎重な判断を
スニーカーのガラスコーティングは、確かに優れた防水・防汚効果を持つ技術です。しかし、以下のデメリットを十分に理解した上で判断することが重要です。
主なデメリットまとめ:
- 施工費用が高額(3,000円〜8,000円以上)
- 通気性が低下し蒸れやすくなる
- 素材本来の質感や風合いが変わる
- 完全防水ではなく、あくまで撥水加工
- 施工品質にばらつきがある
- 定期的なメンテナンスが必要
- 一度施工すると元に戻せない
検討のポイント:
- 本当にその価格を払う価値があるか
- そのスニーカーの使用頻度や重要度
- 素材の質感を損なっても良いか
- 通気性の低下を許容できるか
高価な限定スニーカーやコレクションアイテムなど、「絶対に汚したくない」という明確な理由がある場合は検討の価値があります。しかし、日常使いのスニーカーであれば、防水スプレーで十分なケースも多いでしょう。
施工を決める前に、実店舗でサンプルを見せてもらう、口コミを確認する、複数の業者に相談するなど、慎重な判断をおすすめします。
あなたの大切なスニーカーに最適なケア方法を見つけてください。
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